蒼い氷
草野春心
肌のきらめきだけで
月が出ているとわかる夜
きみの胎が優しく
蒼い氷をはらんでふくらむ
白いシーツのうえで
ふたつの影がみっつになり
みっつの影がふたつになり
ふたつの影がひとつになり、
きみの息に合わせ
ゆっくりと
口づけのようにひそかに
自由詩
蒼い氷
Copyright
草野春心
2012-11-04 16:03:04
縦