penang
mizunomadoka

帽子ひとつで海に行く
浜辺に大きな銀色の傘
木陰に避難しながら
水売りをさがす

空と海と浜辺

反射しながら溶けていく
母と同じくらいの女性

スカートの裾が海水にふれる
砂にあしあとが残る

左手でゆれる
サンダルの青

暑さを忘れるくらい
冷たい水だったらいいね







自由詩 penang Copyright mizunomadoka 2012-10-30 19:59:25
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