どうだっていいのよ
川上凌
お酒でものんで 忘れちゃえばいいのよ
泣き上戸だって笑われてもいいのよ
誰かさんのためじゃなくって
あなたのためでいいのよ
なかなかうまくゆかないけど
わたしにとってあなたは他人
だから手放しで応援できちゃうわ
あなたにとってわたしは他人
だから手放しで きいてほしい
どうだっていいのよ
あなたはわたしじゃないんだもの
だからわたしの胸の中で泣いたってかまわない
子どもみたいに大声だって
あたし 全然気にしないわ
泣くっていう字の?立"っていうのは
きっとあなたが歩くためにあるものなんだわ
ここから立ち上がって 歩いて
とおくまで行って疲れたら
戻ってきたらいいじゃない
遠くの崖に咲く花よりも
あたしが育てた 勿忘草のほうがきっときれいよ
あなたがお家にもどってきて
おながが空いて どうしようもなくって
グラタンを汚く食べたって
あたし やめなさいなんて言わないわ
だって
わたしにとってあなたは他人
あなたにとってわたしは他人
泣き疲れたら 笑えばいいの
あたし 同情もしないけれど
一緒に笑ってあげることくらいだったら
いくらでもできちゃうわ
だって
わたしにとってあなたは他人
あなたにとってわたしは他人
どうだっていいのよ
どうしたっていいのよ