18
いつも神様の国へ行かうとしながら地獄の門を潜つてしまふ人間

僕をそのまま酸欠にしてね
内臓がぜんぶ月の石になってしまうような夜
どちらにせよ死にたいという言葉は
とてもとても不適切で

もう子供じゃないね
僕たちは
もう二度と書けない詩のことを
おもいだしながら

怠惰なやさしさがコップにあふれる時間
下手な手法ばかりでしかなされずに
そのまま斑になっていくミルク

ききたくない歌は二度ときかない
そのまま酸欠になるカカシの
立ち尽くす頭の中の田んぼ


自由詩 18 Copyright いつも神様の国へ行かうとしながら地獄の門を潜つてしまふ人間 2012-10-28 23:07:47
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