詩人成長過程
詩月

ようちえんのころは、
どうぶつえんでみたぱんだとか、くまとかそんなとくべつなものをたからばこにしまうように
なぞめいたことばでじゆうちょうにかきのこす
そんなこどもだったのだ

小学校に入ってから、
ならいたての漢字というのをつかいたくて、めちゃくちゃな文をかいていた
(それは散文ならぬ散乱文)

高学年になった時だろうか?
始めて恋をしたのは
はじめて詩らしき形にたどり着いたのは
薔薇という漢字にあこがれた、あのころだったのか……

中学に入ってようやく
詩を掴みはじめた気がした
やたら難しい漢字が使いたくて
カッコいい言葉を使おうとして
まるで漢文のように熟語が並ぶ
そんな滅茶苦茶な詩を書いたのだ

高校に入った今だって、詩というものは掴めない
わからないくらい未知の世界
若気の至りでまだ、人の欲望を煽るような
滅茶苦茶な、退廃的な詩を書こうとするのだろう

進歩して退化して
進んで行く

歩いては振り返って
また歩いて
時々走って

そうして成長していくんだろう
おばあちゃんなって詩をかくときも最後に残るのは《書くのが好き》
って初心だといいな


自由詩 詩人成長過程 Copyright 詩月 2012-10-28 00:34:31
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