わかるのは
佐和
テレビは 肉感で溢れ
リアルも迫ってくる声やアピール ハイヒール
ルージュに ネイルに フレグランス
もう視線は逃げ場が無いくらいだよ
汚い空気で 息を吸う場も見つからないから
指定された喫煙所だけが きみの居場所
イラつくのに飽きても
待ち人は まだ 見えて来ない
もっと違う もっと大きな
君の求めている 其(そ)れは
もっと 明るくて もっと 清い
もっと素晴らしく もっと素敵だ
そう信じるのに
目にみえる多くは 薄汚くて。
彼女らが嫌って言う “よごれ”の中に
本当の美しさを きみは見つめたりするのに。
見たくないモノばかり 見させられるゲームだね
求めるのは 穢(けが)れのない心と体
ホメられようと
ケナされようと
真っすぐ前をみつめて進んでく
振り返らずに耳を澄まして 身の安全を計る 君の前に
俗に負けない 潔(いさぎよ)さ
そんな女神の確かな存在が きみにとっての ひかり、
それ なんだね