彼女は月
朝焼彩茜色

もうとっくに満ちていると思ったら
まだ正面を向いていなかったのね

でも魂を物質化した細胞は 光を反応させてたわ
付き合いが長いのに 何も知らなく

ただ焦がれるしかない自由ロマン

科学の書物は貴女の説明書
根気がいるの 貴女を知るのに

でも止まらない自由ロマン
私は貴女を感じたい 自由ロマンで

付き合いが永いのに 愚痴や戯言に光で応えてくれて

ありがとう

貴女の宙慣れした凛とした大きな魂
時々感動がはみ出て怖くなるけれど

もっと焦がれたいと想うわ

これからも永い付き合いになるかと想うわ

同性の光をもつ貴女と私

もうとっくに満ちていると思ったら
案外緩やかに観察していたのね この星を

私も緩やかに満ちてみたいわ この星の片隅で


自由詩 彼女は月 Copyright 朝焼彩茜色 2012-10-23 14:36:56
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