白い馬
草野春心



  白い馬が
  眼をとじて横たわっている
  柔らかな草の緑
  露薫る朝につつまれ



  あなたの夢の頁は
  遠くからの風にはらり捲れる
  はじまりから終わりまで
  そして
  また、
  はじまりの一頁へ



  淡い日の光に
  うたうように揺れる鬣
  白い馬のかたわらで、私たちは
  いつまでも
  抱きしめ合っていたかった





自由詩 白い馬 Copyright 草野春心 2012-10-23 10:35:05
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春心恋歌