原初
高瀬
境界線のない
36度7分にたゆたう
怠惰、
あるいは慣性
そうして21の曖昧なきみ。
0と1との鋏で
切り放された生と死が
点と線とで結びつこうとうごめく
ので
放物線に沿って落ちていった
読点、
そうして14の私。を
屋上の檻に閉じこめたまま
泥濘のなか甘んじている
わたし、が
たくさんのわたし
たくさんのきみ
たくさんの読点、
そして句点を打ちたがっている。
たくさんのそれらへ
分解されて
、
0と1とをつなぐなら
焦げつくにおいとともに
流れでていくであろう
いつか
私のあばらの骨と骨の合い間から
すべてが。