痺れ
和田カマリ

殺していない私には
殺した感覚がどのようなものか
想像することができません

私は行為の後の苦痛を想う
殺人に固執した果てにある
自己保存のための自己切断

視界の底に確かにあった
深く深く根付いた憎しみ
後悔は摩擦することがない



自由詩 痺れ Copyright 和田カマリ 2012-10-19 17:40:24
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