ホスピタル・サーキット
メチターチェリ

異人歓待
せいけつな青空を見ている
無限に増幅された起伏の多いハンドリング路を
手をあげて行儀よく渉りきれればお菓子をあげるよ
ゆれるアスファルトに沿って歩遊する
対空師団のようなぼくたちの影は
周回のたびにめくれて今は小さいあこがれになって
吸いたい
吸い込まれたい
それでもまだまだ黒い
雨さえ降らなければ
を見つめて軽くなった祝福に
空はずっと狭い名前をあたえていた


自由詩 ホスピタル・サーキット Copyright メチターチェリ 2012-10-18 22:09:33
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