散歩
木の若芽
「散歩」
木の若芽
秋の清冽な青空に
高い木のてっぺんが
威儀を正して並んだ
あそこへ行こう
セコイアだった
大好きなやわらかい緑はすっかりなくして
それもなんていさぎよく
きみの家族ははるか北アメリカの森で
世界一高くずっしりとそびえてるんだよ
葉を落としたスズカケノキは
なお高くで鳴っている
さわさわ ざわー
音楽好きな木
指揮者みたいな木
見いつけた
小さい小さい仲良し小鳥
枝の先 となりの枝 葉のつけ根 枝の節
すばしこい
楽しくて
じっとしてない
うれしくて
すぐ見失っちゃった
それでよいよい
小鳥は小鳥