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いつも神様の国へ行かうとしながら地獄の門を潜つてしまふ人間

4.

酸素を少しとりこむのは
恥ずかしいことですね
ちょうどの互いの離れ方で
手をつなぐように指をのべたら

網膜を傷つけつづける雪
夢、虹、鳥、花、川、愛、心、光
光、光、光、光、光、
馬賊みたいな地球

天球儀が音を立てて回りつづける
コップで氷が飢える
花の群生地

一歩、一歩
心臓が
階段をのぼる





自由詩 4 Copyright いつも神様の国へ行かうとしながら地獄の門を潜つてしまふ人間 2012-10-14 13:53:18
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