(仮)
るるりら


地球という言葉が 宇宙の中に点在している気がする
宇宙広しというが 大宇宙には無数の知的生命体が存在し
それぞれの星の人が それぞれの星のそれぞれの文化の言葉で
自分達の天体のことを「地球」とか「大地」とかの意味の名称で
自分達の天体の事を 呼んでいる気がする

虹という奇跡に遭遇する人は
地球人だけかもしれない
虹という奇跡に遭遇する人の多くは
⌒弧を描いている複数の色が
太陽の光と水であるということに言葉より深いところで感じていて
けれど 太陽の位置は 自分の背中にあることを忘れている
ふりむけば いつも光がそこにあるのに

人類は地球の一部ではなく
人類はそのむかし 地球そのものだったから
死んだら 土に還り
きがつけば その背中には 光があふれていた


虹という奇跡に遭遇する人は
地球人だけかもしれない
背中に光を感じつつ 水と光の位置や関係が同じ角度のあたりを
見あげている ほかの星の人類も
その星のことを地球とか大地とかいう意味の言葉で呼んでいる気がする

その星の人も 自分たちの星のことを(地球)とか(大地)とか呼んでいる
その星の人たちの背中にも 光があり
ときより虹という奇跡を
見上げている
そして

みしらぬ自分たちの住む星以外の星には
個性ゆたかな 名前をつける






自由詩 (仮) Copyright るるりら 2012-10-13 21:56:29
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るるりらの 即興ゴルゴンダ