それはつややかで
長い眠りを経て
化石が光輝く石になるように
半透明のクリスタルのように濡れて
小さな歯茎から芽を出した

そろそろと目覚め始める頃

歯のない人生にさよなら
歯のある人生にようこそ

米をすりつぶし、肉を噛みちぎり
立派な野蛮人にお成りなさい

うっとりしながら
母の乳をむさぼり飲んだことなど
あれは蜜月
すっかり忘れて
正しい野蛮人にお成りなさい