止まる機会
藤鈴呼
喧噪から 離れて
天空に 来たような 感覚だった
見上げれば
組み込まれた
幾つもの 冷たい棒グラフが
赤い糸を 探して
押しくらまんじゅう しているんだ
天空の城
ああ それは ラピュタだから
違った
とにかくね
空 を 思い起こすような
ステキな ネーミングだった
関西の どこかの駅の 近くで
タイムマシーンみたいな
エレベーターに乗って
下を見ると
ちょっと 足が 竦んじゃうんだけれど
そんなの平気
だって
アタシが
立ち止まっても
泣き出しても
機械は 止まる機会を
知らないからネ
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