風は前から吹いている
朧月

片足で立っていればぐらぐらする
次の一歩が決まらないから
足の下の景色を
ちゃんとみようとおもった

むかってゆく方向に
風がふけばいいのに
どうしていつも前からふくのだろう
試されているみたいに

武装してしまうのは
自信がないせいで
だれかのせいなんかじゃないことを
きざんでいたい
自分の心に



自由詩 風は前から吹いている Copyright 朧月 2012-10-09 08:22:30
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