葬送
ドクダミ五十号
どんより色の窓
真っ黒に白い模様の
蛾が二匹
はたはたと舞っている
夕暮れの薄ら暗い窓だよ
秋に死す者
その不吉さを
喪服の様な衣装で表現か
ああ 舞うが良かろう
およそ皆に
寿命はある
弔う者の有る無しに関わらず
不吉な様で実は
私の為に舞ってくれていると
そう思いたい
自らの寿命が私より
短いにも関わらず
雲が一部切れて濃紺に星が見えた
自由詩
葬送
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ドクダミ五十号
2012-10-06 17:55:25