片言意識
朝焼彩茜色

知り得ない核心 知ったかぶりに高ぶる驕り

ああ まだまだ透けない濁り経由 ぬるま湯に至る

向上心 意識だけ逆上がりの練習を くるくるさせる

回転を速めて 全てを祓い散らす
回転を遅めて 余分に来るもの拒まず

知りたい欲が 貪欲に歪む 片目だけ上がり
             片目だけ下がる

ああ あの世の夢でも見たいものだ 

想像の振り出し サイコロの赤の雫

大股で泳ぐ この世の微塵

嘆きの華は咲かない おごそかに

湧き水の時の流れ 逆らわない 鋭角核心

無頓着で覆われた膜 意識のベルを鳴らす

片耳で澄ます
片耳で聴く 湾曲に耳を澄ます

濁り驕りぬるま湯

解凍の打刻までの 無意味の紙一重

意味の成し業 腑に落としたい

くるくるさせる


自由詩 片言意識 Copyright 朝焼彩茜色 2012-10-05 17:22:42
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