いっせいに
はるな


なにかの腹いせに
捨てるように蒔いた種が
季節を無視して咲きはじめる

かみなりのなる夜に
濡れながら
裏切るように白く
うすべったい花びらが
いっせいに

いつまでも
あなたの顔をおもいだせないで
それを
みていた



自由詩 いっせいに Copyright はるな 2012-10-05 00:01:31
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