暴風雨
朧月

雨と風が共謀して
世界を動かそうとしていた
食いちぎられそうな木々が耐えていた

ヒトがつくったものたちは
ごめんなさいとたおれてた

そこへ小さな四輪が
ふらふらふらふら走ってた

どこへゆくのか知らないが
雨にさからうその様は
いまの私をみてるよで
やっぱりあほだなっておもいました

いかなくちゃ
だけど こわいんだ
ゆくえはいつでも強風で
やさしいときのがめずらしい

雨と風はライバルで
こういうときばかり手をつなぐ

遠くなる四輪は
やっぱりかえる場所へむかってる



自由詩 暴風雨 Copyright 朧月 2012-09-30 21:18:06
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