川辺
黒髪

川辺を駆ける
風に吹かれながら
息が上がる
汗が滴る
生きている実感が湧いてくる
とてもとてもとても
気持ちがいい
そんなに知るべきことも多くない
澱んだ水を流しさること
ちょうど今正午
昼のイデアに夜は含まれている?
川辺が静かに音を立てている

川辺が何かを救い出す
命に関わる重大事
それはきっと星のように些細なことで
誰もが見過ごしてしまうようなこと
それでも川辺はずっと流れていて
乾くこともない
いつまでもいつまでも
僕の手のようなせせらぎ


自由詩 川辺 Copyright 黒髪 2012-09-28 14:12:54
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