駐車場の月
ぎへいじ


やっと今日の仕事が終わった



選び間違えた 水の様なアイスコーヒーを飲み干して外へ出る


工場の騒音のなかで暮らしていると帰る頃には
虫の音なのか 耳鳴りなのか全く区別がつかなくなる


しばらく眺めていた

そう2分くらい



吠えたくなった
吠え かかりたくなった


よく見れば
まだ まるくなって無い



もう少し待つことに した



自由詩 駐車場の月 Copyright ぎへいじ 2012-09-26 05:35:19
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