丸いものは
藤鈴呼

心は 揺れて
共に 戸惑い
玉の 汗

たまに 笑えば
たまに キズ
たまに キス

丸いものは
どうして 安心するの と
問わなくても 良い
揺らぐ 時を
ゆるりと 眺めてた

時は 過ぎて
共に 彷徨い
歳の背に

乗り遅れては
行き急ぎ
息注ぐ暇も 無い程に

ハンドルを握り
看板を見つめ
甲板に出て
海を 眺めた

揺れる波飛沫が
冬は 更に 白く
光り 山の 頂に立つ
鷲をも 落とす 勢いで

我を 見下ろす
もう 二度と
見下されることは
ないようにと
祈る

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自由詩 丸いものは Copyright 藤鈴呼 2012-09-24 08:12:20
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