宇宙人のしわぶき
信天翁

窓のすだれがブランコを始めている
フロアーの隅で綿埃が踊り終えている
もうご存知でしょう
風も歌ったり呟いたりすることを

紋白蝶がサーカスを始めている
裸木がみどりのおめかしを終えている
勿論ご存知の筈でしょう
光も笑ったり囁いたりすることを

なにはともあれ
四次元は生きてると思いませんか
でなかったらひとも安らかに死ねないでしょう
すべて アトラスの黙示でしょうから


自由詩 宇宙人のしわぶき Copyright 信天翁 2012-09-22 21:05:31
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