走る
黒髪

何かおかしいところがないとやっていけない
あのおじさんは宗教に走った
あの兄ちゃんは音楽をやった
いつもどこかねじれていて
いびつな人々
その形を認めるために
何が必要なのだろう

一人で走るレース
伴走者もちらほら
あたりの景色が変わってきた
走っていると周りが流れていくんだ
そのままの勢いで突っ込んでいこう

走るために生まれたわけではない
生きるために走っているわけでもない
それでもなぜか生きることは走ること


自由詩 走る Copyright 黒髪 2012-09-22 18:29:11
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