チルドレン
平井容子
ここがセンタ
夜
底抜けの青
森の色した舌を抜き
口のあるかたまりに食べさせる
らーーーーーーーって笑っている
魂あるいは
原子
ラヴ
手の中で数珠がこすれる
ランダムに選ばれては消える
あの淡いもの
なにか
とても良い香りのする突起
忘れられてもいい
むしろそうしていたい
いじりたおされた草のうえで
転びながら笑っている
切れた頬に走る
水路で
スゥ
サイド
エシレバターに
指がめり込んでいくみたいに
わーーーーーーーーーーーーーーーーーーって
降りていく
かなしみと
ここへ
神さま、
のけぞる
銀河にさらしたのどが
歓びで裂ける