喪失
大覚アキラ
這い上がって
くるみたいな
あの感じ
背骨を
震えが
そういうのは
なくなった
もうなくなってしまった
終わることのない音楽に
うつくしい
という名を付ける
その衝動のはじまりの場所を
見つける
その瞬間の
震えが
這い上がって
背骨を
のようなあの感じ
そういうのは
もうなくなったんだ
だから
終わることのない音楽に
限りなく透明に近い
白い光を混ぜ合わせて
消していこう
ひとつずつ
もうなくなったから
もうなくなってしまったから
自由詩
喪失
Copyright
大覚アキラ
2012-09-19 21:39:34