【 デフォルト 】
泡沫恋歌

あなたに逢えなくて
分かったことがひとつある
わたしの日常は
あなたを中心に廻っていたことを

トーストとハムエッグにサラダ
当たり前に並べられた朝食も
ひとりで食べると
なんだか味気ないね
楽しく食べるのが食事であって
空腹を抑えるために食べるなら
単なる餌でしかない

この空白感はあなたという
心の軸を失ったせい?
     
輝きを失ったわたしは
鈍色の惑星になってしまった
凡庸な日常の中にあって
主婦は輝くのだと
そのことに
――今 気がついた 



自由詩 【 デフォルト 】 Copyright 泡沫恋歌 2012-09-19 07:37:33
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