空は晴天
永乃ゆち
この恋が終われば私は消えてしまう 恋することは息をすること
もう二度と優しい嘘に傷付かないようにあなたを愛し抜きます
夜になり朝顔たちが眠ってもあなたの笑顔が瞼に沁みて
雨上がり夕暮れ近く雲間から零れる光があなたを照らす
いつだって恋する限り輝ける空は晴天風は追い風
あなたさえ望んでくれたら何にでもなれるよ私女神にだって
心から愛する気持ちそれだけで生きていけると信じています
もう何も欲しがりませんただひとつあなたの心が欲しかっただけ
運命が幻としても泣けるほど愛したことに後悔はない
路地裏に朝が降るからあの人は野良猫みたくこの手を離れ
手のひらのぬくもりだけで生きている冷めた夜にもあなたを想い
心臓にコールタールが流れ込むあなたの隣で煌めく黒髪
吊り橋をもしも一緒に渡ってもあなたは私を好きにはならない
肯定も否定もされず宙ぶらりん空中ブランコ揺れてるままで
『諦めない』その先に何もなくっても私が私としてある為に
告白も責められなかった微笑みも全部呑み込み強くなります
シーソーを漕いでるあなたと私ならどちらが重い?逃げ出せず今
運命は回りくどくて偶然に形を変えてひらら舞い散る
意味なんてないのでしょうね『愛してる』それだけがただ確かなもので
人生の最期に傍にいて欲しいあなた私を殺してください