妄執の補完者
青土よし




夢が形を失って、私は脚を組み直す。膝に止まった小さな虫を、人差し指で弾き飛ばし。



幻想を欠くと、恋人が現れて、「まだ目覚めの時では無い」と言って、子守唄をうたう。



静寂の表紙に押された、宿命の文字を消すために、月の言葉を使って、イェーツは祈る。


自由詩 妄執の補完者 Copyright 青土よし 2012-09-15 21:30:03
notebook Home