レジおばちゃん
灰泥軽茶

おばちゃんは小気味よくステップを踏む

一秒たりとも無駄にせず

牛乳や豚肉、キャベツや卵を

カゴからカゴへ

手をかざすかのようにバーコードを読み取り

お会計を済ましていく

お客さんが途切れ無人のレジカウンター内でも

おばちゃんはひそかに体重移動を繰り返し

さぁいつでもかかってきなさいと

ばっちりメイクでまつ毛をパタパタさせ

待ちかまえている



自由詩 レジおばちゃん Copyright 灰泥軽茶 2012-09-15 17:16:47
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