喜平時
あおば

              120913



カロリーメイト大好き!
甘くて脆くて少しだけの噛み応え
何時でも何処でも腹が空いたときには
反省することなく飲み込めますと
喜平さんは思っている
時として金環日食に臨み
日輪の吹奏楽に呼応して
自慢の喉を振るわせたりして過ごした
そんな喜平さんの過ごした時代が背面から斜滑降するように飛んでくる
巨大な空飛ぶ絨毯のように音もなく滑らかに懸命に地球を磨いているようだが
時のない地平に至ったのを忘れ
思いきり背伸びし喜平・チェーンのように美しく撓る背骨群が・・
古文所の低い天井の節穴に後頭部を打ち付けたのは天文2年長月の頃であろうか




自由詩 喜平時 Copyright あおば 2012-09-13 10:15:55
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