丸い帯
朝焼彩茜色

丸みを帯びた 秋の空に

 猫のヒゲも丸みを描く
 床に伏せて そのまま 目やにをつける

区切れない流れる 耳鳴りではない 時の音に
丸みを帯びて 天へ還ってゆく秋の空

 ふきだしのセリフに 水分を含み
 吐き出す呼吸の言葉 天へ還ってゆく秋の空

平らを平らのまま 感情に傾かない 意志を己言葉で

呟いてゆく

そのままで そのままで

いい

向上心は丸みを帯びて 秋の空へ


自由詩 丸い帯 Copyright 朝焼彩茜色 2012-09-11 14:26:57
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