とうめいな猫
草野春心



  座るきみの膝に
  とうめいな猫がねころんでいて
  真っ赤なりんごを撫でている



  僕のじっぽんの指は
  オルガンの鍵盤に載せられ
  ゆるやかにだまりこむ
  月光に照らされたきみの
  すべるような笑みに魅せられ




自由詩 とうめいな猫 Copyright 草野春心 2012-09-06 22:18:07
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春心恋歌