日常コーヒー
ふく
コーヒーカップの中の砂は
もうとうに飲めなくなっていた
日差しから種が降りてくるような
そんな海の上
向かい合いクラクションを鳴らしあう
勢いよく置いたコップから何かがこぼれ落ちて
雨を走るように
そこまでの気持ちが追いかけさせるように
その細い白い手首が待ち望んでいるのは
いつでも肯定の傘をさす君じゃないよ
人気のない化粧
自分が回りだす合図を描く
草が寝転がってる
そこから動けないから
宝石がついている君が好きだよ
ついていなくても
日常が清まして通り過ぎるので
苦笑いをしたふりをして風を作る
そんな世界にクリープを