日常コーヒー
ふく

コーヒーカップの中の砂は
もうとうに飲めなくなっていた


日差しから種が降りてくるような
そんな海の上


向かい合いクラクションを鳴らしあう
勢いよく置いたコップから何かがこぼれ落ちて


雨を走るように
そこまでの気持ちが追いかけさせるように


その細い白い手首が待ち望んでいるのは
いつでも肯定の傘をさす君じゃないよ


人気のない化粧
自分が回りだす合図を描く


草が寝転がってる
そこから動けないから


宝石がついている君が好きだよ
ついていなくても


日常が清まして通り過ぎるので
苦笑いをしたふりをして風を作る




そんな世界にクリープを







自由詩 日常コーヒー Copyright ふく 2004-12-13 23:15:06
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