車中泊
ぎへいじ

満ちているのか

それとも 欠け始めたのか

空に 照道の月 有り
虫の音 ひとつ



それにしても

わざわざ 酒を盃に注ぎ
うつして

夜も眠らずに私が こうして月を見ているのだから

もう少し気が効いた音色で弾けないのだろうか

雲が 
流れて来てしまった

月と練習不足の虫
そして車中に不器用が独り


何とも今日は もの寂しい夜に なってしまったものだ







寝るか



自由詩 車中泊 Copyright ぎへいじ 2012-09-04 22:29:30
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