つばめ
木の若芽

「つばめ」
          木の若芽

雲の流れる川が少し明るんだ正午
雨がすむその奥から小さな点があらわれ近づいてくる
あれぞ 勇気の鳥 つばめは
雨ぎらう空をみごとな滑空 また上昇
大きな転向 すばやい旋回
雲かぎる空を劇的に感動の舞台にして
はればれした姿顔で飛ぶのは
あの つばめという鳥だ

鳥の正義が木と空のあいだにあるのだ
高度が上がれば心も高まる
志はつばめの瞳のように光る
正義の鳥の羽一本でも拾って帰ることができたら
それで詩をお書き
だれのためでもない
だれもが歌える詩を




自由詩 つばめ Copyright 木の若芽 2012-09-04 09:58:29
notebook Home 戻る