だれにも心配かけたくなかった
吉岡ペペロ
ぼくは馬鹿だった
ぼくは天才だった
感じていたのは無力さではなかった
じぶんの有害性を感じていたのだった
ひととはうまく交われなかった
それがぼくを
強くもしていたはずだったのだが
ぼくは馬鹿だった
ぼくは天才だった
だれにも心配かけたくなかった
自由詩
だれにも心配かけたくなかった
Copyright
吉岡ペペロ
2012-09-01 22:21:33