いつも自然の声を
木の若芽
「いつも自然の声を」
木の若芽
涼しい空気に
手を小さな魚のように泳がせて
遠くの鳥の声をたぐりよせる
いつも自然の声を心の中で真似して遊ぶ
ハトやネコ 川や雷
詩をつぶやいてないときはいつも
自然の声を真似してる
詩の栄養になるものが食べたい
夕べの夢では見つからなかった
私はしかたなく何を食べたんだっけ
桃色の胸のハトが
屋根をのぼって屋根をくだって
ぽぽーろぽーろ と鳴いて
水色の胸のハトを見つめている
くーここくー と鳴いて
やわらかい草むらにすわって
二羽はいっしょになる
鳥の愛を私にも少し食べさせて