Four-Leaf
黒ヱ

「見えているかい 聞こえているかい」
「月が 満ち 欠けてゆく」
「駆け足で 本当に 駆け足で」
「君は それは不幸であるとしている」
「だが それらは僕らが望んでのことである」
「今はもう どちらも無いのだ」

「君が 見えない所で汚れていってしまう」
「それは仕方のないことである」
「そう見えるのは 僕からだけなのだから」
「そうなってしまうのも 僕がしたようなものだから」
「だから それらは仕方のないことである」

「いつか」
「予想もしない いつか」
「それは 唐突に起こるのである」
「僕も知らない 何処かで」
「君は きっと 負い目を感じながらであろうか」
「それとも もう いいのであろうか」
「どちらも 残酷で」
「どちらも いい」

「幸せを感じていた時を その瞬間を」
「何があっても 忘れてはいけない」
「それは 間違いなく あったものだから」
「いつも 輝くひかりであってくれる」
「それさえも 実は 幸せなことなのである」

「伝わっているかい 届いているかい」
「愛とは」 
「至極当たり前に そこにある物ではないと考える」
「容が無いから 信じれる」
「だが確かに あるのである」
「それは 確実に」

「それを 知っているから」

「全ての 思い出に」
「全ての これからに」

「その瞬き ひとつ ひとつに」

「愛すべき 君へ」


自由詩 Four-Leaf Copyright 黒ヱ 2012-08-21 00:28:46
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