よるのしっぽ
マーブル

足音だけを削るように 影は スクリーンの向こう側だった

うたうような 雨が 溢れてた

ポツリ しずくが廻る 頭上のメリーゴーラウンド 

風は 無口で みあげていた

純粋の意味を しっていたから


鳥がいっせいに飛び散る意識 空白の 洞窟の原色が 降り始める

滑空していく はやさで 


緑いっぱいほおばり  青光りした 火を静かに掬い上げる

よるの しっぽを ぬらしていた





自由詩 よるのしっぽ Copyright マーブル 2012-08-20 01:43:42
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