東京
古月

花で飾られた墓地は
東京のようにさみしく

思い出は
人と人との間にはいない
誰のものともつかずにひとり
野ざらしでいて美しい

見ず知らずの人に会釈をして
道を譲ると
僕はひとりじゃない
そう思えた


自由詩 東京 Copyright 古月 2012-08-18 04:53:52
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