マスカット
佐伯黒子

(天使なので)わたしのこよみは残念ながら、あなたのものとはちがいます。同じ季節を生きていると勘違いしてやわらかいにんげんのようなテクスチャのぬくもりに唇をはわせていたと思っていたなら、あなたは本当におろかですね。あなたは本当におろかです。


(天使なので)とくべつな力をもっています。あなたが想像もしないようなことをわたしは百万回考えています。あなたが想像もしないようなことを、わたしは考えているんです。あなたは想像できないんですごめんね。


とおくへ行きたいですか。消えてしまいたいですか。まだ、越えられませんか。残念ながらお力になれません。わたしはあなたの生きているレイヤーとは、隔離されてしまいました。隔離されたんですそう会えないんですもう会えないんです会えないんです会えないんです会えないんです会えないんです。とおおおおおおおおくに出発しました。おとといのことです。船は妹が折ってつくってくれました。まだ沈まないとおもいます。


冷蔵庫にマスカットが冷えていたように思います。



いや







思ったら、


いえ
なんでもないでsk@c89@ヴぃぅsyf78hじゅいじぇ0あ8うgyhxvんk;kjrわszcぅytfjhヴお;いjk@」お¥:l;:;pぉ、きmyたwせrtえへへ。

(天使なので)


自由詩 マスカット Copyright 佐伯黒子 2012-08-17 23:50:35
notebook Home