きえ なつ
唐草フウ
ババババリバリ
爆竹ならす
はじけて散る
散り散りなって
どこへ
煙る、夜空の上に曇る
たぶん史実はほどほどに、くり返す
わたしもどこかでくり返している
軟い心臓の奥にあるものを刺し続けても
かなしみは埋まることがない
はげしく鳴って歩く
海まで とおくまで
ゴールはない
スタートも 始めっからなかった
燃えなければ
散ることがないのに
人は燃やしてしまう
思い出も なまえも
ふせげない
消えていくための夏
自由詩
きえ なつ
Copyright
唐草フウ
2012-08-15 19:41:21