白紙変換の後、
なきり

何もかも捨ててしまいたいと
最初からやり直したいんだと
すべてが嫌になったんだと
君は笑って話していたけど
消えそうな横顔で
さみしそうに笑ったけど
それが本当だとしたら
やりなおした未来には
ああ
僕はいないんだね、
少し、かなしいかな、

気のせいだと思いたいのは
君のその考えだろうか
それともこの悲しさだろうか

どちらも気のせいだったなら
僕ら、幸せだったろうに


自由詩 白紙変換の後、 Copyright なきり 2012-08-08 17:37:29
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