草熟す 潮は変わる
木の若芽
「草熟す 潮は変わる」
木の若芽
立てば木と すわれば草とともにある
和草(にこくさ)を守れ荒草
また己が脆さによろけ花に倒れ
荒れ果てた庭が私のサンクチュアリー
花と思っていたものは熟しつつある
変わり身と言わず引き際と言って 大人なのだから
風は変わり向きも強さも同じとは限らないから
違う香りを運んできたり
違う温度と感触をくれる
あっ 少しずつ変わってたんだ 空の高みも
空の高みに吊られているわたしにも伝わってきた 潮時だよと
素直に越える波を見送ろう
潮は今変わる