誰かの水
そらの珊瑚
朝
コップ一杯の水を飲む
夜の間に
水分が失われた細胞が
目覚めていくのを感じる
八月六日の朝
同じように水を飲む
最期の言葉は
ミズヲ クダサイ
この水は
私の水であって
私だけの水ではない
自由詩
誰かの水
Copyright
そらの珊瑚
2012-08-06 10:05:19
縦