着信
森の猫

電話を待っている

便利になったものだ
子機を取りにいかなくても

いつも電話はかたわらにある

包み込むような
文学的文章を書く人は
どんな声をしているのだろう

そう思いながら
着信履歴を全部削除した




自由詩 着信 Copyright 森の猫 2012-08-02 21:04:09
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