ラーメンと風俗
番田 



他人ではない
自分を知るために
詩を書いているのだと思う
人のことでも考えていた方が幸せだ
街にいることは とても 悲しい
人といること自体が無意味に思える
だけど今はインターネットの時代だから
パブや風俗店は繁盛していないだろうと思う
繁盛しているのはグーグルぐらいのもの
そんなことはどうでもいい
最近は使いづらいから競合に変わっていくかもしれない
暑いから粘着質な文章など読みたくはないだろうと思う
親が作ってくれたラーメンはあまりおいしくなかった
ダシが取れていなくては話しにならない
ああいうのは店で食べるものだと思う
だけど僕はガムを囓るのが好きだった
いつもそう思った
風俗に出かけては
色々な色の女の子の胸を揉んできたけれど
エロ本に載っているような軽さのものではなかった気がする
それは 男に決意のようなものをうながすのかもしれない
その弾力は常にとてもシリアスで
たいがいの女からは 海の香りがした
そう感じた瞬間に彼女は視界から消えていのだが…
彼女というのは 意中の子のことではない
店の中にいる売春婦ちゃんのことである
しかし15000円もの金を払うには相当の決意がいる
普段は金持ちの相手しかしていないのだろう
女にいったいどんな言葉を言うのだろう
決意もなく そこにやってくる男の言葉
それはとても自然な言葉なんだろう
例えば表参道の高級ブティックに
あの暇をもてあましている店員の見える店内に
すんなり入っていけるような
そんなたたずまいをしているんだろう



自由詩 ラーメンと風俗 Copyright 番田  2012-08-01 02:46:05
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